膝(ひざ)の痛みには
ひざの痛みの原因
ひざは、非常に大きな力がかかる関節のひとつです。片方のひざにかかる力は、立っているときで体重の110%、歩くときには約260%、階段を降りるときには先に下ろしたほうのひざには約350%もの力がかかります。走ったり、ジャンプしたり、階段を速く降りたりすると、さらに大きな衝撃がかかります。
ひざにこれほどの力がかかってもすぐに傷まないのは、ひざの半月板や関節軟骨が衝撃を和らげてくれているからです。しかし加齢や肥満によって、ひざへの負担が継続してかかると、半月板が傷んだり関節軟骨がすり減りやすくなり、「変形性ひざ関節症」を発症することになります。さらに運動不足はその症状を悪化させます。これとは逆に、運動のし過ぎで「スポーツ外傷」と呼ばれるけがをして痛みが出ることもあります。「半月板損傷」や「じん帯損傷」がその代表です。

予防するには
ひざの痛みを予防するため、スポーツを行うときは、その種目の基本となる動作を反復練習し(基礎練習)、特に毎回の準備運動を充分に行うことが必要です。運動後のクールダウンも大事です。
また、肥満がある人は体重を減らすことが重要です。ひざの痛みで最も大切なのは、適度な運動を継続して行うことです。ウォーキングや自転車こぎ、スイミングなど、ひざへの負担が少ない運動が「変形性ひざ関節症」の予防に適しています。自宅でも、日頃から脚の筋力を鍛えておくことが大切です。太ももの前側の大腿(たい)四頭筋や、太ももの裏側のハムストリングスを鍛える筋力トレーニング、ひざ関節を柔らかくするストレッチがお勧めです。
スムーズな動きをサポートする スマイルアップ~痛み止めではありません~
2014年6月12日

